AgVenture Labが連携協定を締結している米国カリフォルニア大学ANR※、およびグローバルなFoodtechエコシステムを形成しているGlobal SFが米国西海岸から来日し、AgVenture Labと共同でFoodtechインキュベーションイベントを開催しました！

※１：カリフォルニア大学ANR（https://ucanr.edu/）

世界の農業研究・教育の分野で最も権威のあるカリフォルニア大学デービス校をはじめとした全米最大規模の大学ネットワークであるカリフォルニア大学システムにおいて、農業・自然資源・栄養科学等の分野にかかる研究・実験・事業化支援等を行う機関。

カリフォルニア大学ANR・Global SFからは、Foodtech・Agtech分野のマーケター、スタートアップ、VC等のスペシャリストが来日して参加。日本からはJAアクセラレータープログラムの卒業企業である、クオンクロップの北垣代表、MISOVATIONの斉藤代表が登壇し、両者のビジネスのユニークさや米国をはじめとした海外への事業展開に向けて熱い議論を交わしました。

【カリフォルニア大学ANR CIO Gabe Youtsey氏】

まずは、AgVenture Lab連携協定締結先のカリフォルニア大学ANRからのプレゼンテーションの様子です。カリフォルニア大学ANRでは、カリフォルニアをはじめ米国の農業界におけるイノベーション促進を目指し、先進的なソリューションを持つ企業の支援などを積極的に行っています。また、米国の一大農業地域であるカリフォルニア州における農業分野での課題として、①慢性的な水不足、②人手不足、③農薬などの利用規制への対応を挙げていました。登壇したカリフォルニア大学ANRのGabe Youtsey氏は、「こうした課題は日本も共通に持っていると認識しており、今後さらに日本との連携を深めながら、スタートアップをはじめとした様々なソリューションを模索していきたい。また、米国の優れた技術も紹介するなど、相互の連携を図っていきたい。」と語りました。

【クオンクロップ 北垣代表】

続いて、JAアクセラ卒業生によるプレゼンテーション。クオンクロップの北垣代表より、当社のMyエコものさしのソリューションについてプレゼンをいただきました。「企業のトップダウンからのサステナブルの取組だけでなく、個々人の取組にサステナブルの意識を取り込むことで、より大きな価値を発揮する」という考えのもと、よりサステナブルな食事を選ぶサポートをするソリューションとしてご紹介いただきました。参加者からは、「こうした個人のサステナブルな考え方を個人に広めていくことは米国でも大きな課題になっており、こうした取組をより世間一般に広めていくことが今後の超えるべき課題になるだろう」とのことメントがありました。北垣代表からは、「当社ではまずは企業のランチボックスからそういった取り組みをはじめ、徐々に一般に浸透させていくことを目指していく」とのお話がありました。

【MISOVATION 斉藤代表】

続いて、MISOVATIONの斉藤代表から完全栄養食としての味噌汁の事業のプレゼンテーション。完全栄養食としてのMISOVATIONの味噌汁への期待値は非常に高く、米国で特に多くの消費者から注目されている機能性食品との比較や、他の味噌汁との差別化など、米国の巨大なマーケットへのエントリーにかかる質問やアドバイスが多く出ました。

【ネットワーキングの様子】

プレゼンテーション後のネットワーキングセッションにおいても、日米のビジネス連携に向けた熱い議論が引き続き繰り広げられました。これまで一時停滞していた海外とのリレーションが、今後さらに活発になっていくことを想定しています。AgVenture Labでは、こうした海外とのリレーションも最大限に活用し、スタートアップ企業をはじめとしたさまざまなイノベーションの取組を推進・支援して参ります。