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2023

4.13

Report

イノベーションワークショップを3日間のプログラムで開催しました~学生と社会人が世界と地域の社会課題を考える~

イノベーションワークショップを3日間のプログラムで開催しました~学生と社会人が世界と地域の社会課題を考える~

一般社団法人AgVenture Lab(本社:東京都千代田区、代表理事:荻野 浩輝、以下:AgVenture Lab)

は、2月20日、2月28日、3月14日の3日間にわたり、神戸大学のアントレプレナーシップセンターが主催する「イノベーションワークショップ」の企画・運営に取り組みました。今回は、こちらのイベントについて、企画の背景から当日の様子、参加した方々のプログラム前後の変化まで、多様なバックグラウンドをもつ人が参加するイベントの設計についても触れつつ、イベントレポートをお届けいたします。

 

1.開催の背景

今回のイベントは、内閣府の令和4年度地域中核大学イノベーション創出環境強化事業(令和4年度 地域中核大学イノベーション創出環境強化事業 (cao.go.jp))の補助を受け、神戸大学が主催したものです。神戸大学は全学の学生および社会人を対象に、(1)教育、(2)実践、(3)起業支援を3つの柱とした運営を行う「神戸大学アントレプレナーシップセンター」を設立し、神戸大学発や地域発のスタートアップの創出・育成を行っています。

AgVenture Labでは全国の地域や大学との連携を通じて、起業家マインドの醸成促進、食と農業とくらしの周りにある社会課題の解決に向けた講義やワークショップ、イベントなどをこれまで多数開催してきました。そのご縁で、神戸大学よりお声がけ頂き、「イノベーションワークショップ」の開催が実現。私たちが企画、運営をいたしました。

 

2.プログラムの企画

神戸大学アントレプレナーシップセンターが今回のプロジェクトで求めていたことは、令和4年度 地域中核大学イノベーション創出環境強化事業の構想調書にも触れている通り、「大学発ベンチャー(スタートアップ)の創出を活発にし、地域との連携を強化することで、神戸大学のリソースを地域社会に提供することを通じた循環を通じて、地域への貢献を目指す」というところでした。企画を検討するにあたり、プロジェクトオーナーである熊野センター長との対話を重ね、①地域の大学、企業、行政による立場や役割の異なる組織や人々の協同による、地域イノベーションの牽引と地方創生への貢献②参加者同士で十分な「知の還元」をし合うため、1回だけの出会いではなく、複数回の対話を重ねる機会によってアウトプットを創り出す経験、という2点が大切なポイントだと捉え、全体のプログラムの基準となるコンセプトとし、神戸大学はもとより、地域発のスタートアップの創出・育成を手掛けている神戸市からもアドバイスを頂きながら、イノベーションワークショップを設計しました。

 

【企画概要】

 

 

 

 

3.実施概要

〇 Day1:新たな視座・視野・視点と出会う

社会課題を参加者全体で共有し、課題解決ワークショップを実施し、ペルソナに対する共感を言語化し、「いま」ペルソナが抱える課題を解決できるアイディアを模索。個人で考える時間とグループで考える時間を行き来することで、自分と他者の視座・視野・視点の違いに気づく機会となりました。

 

 

〇 Day2:先駆者に学ぶ

実際に社会課題解決をビジネスによって実現しようとしている先駆者が何を考えどのような事を行っているのか、理解を深めて頂くと共に、各々が持ち寄ったアイディアのブラッシュアップの機会を提供。「みらい」の視点を取り入れることで、新たな発見の共有、ペルソナに対するさらなる共感を実感し、思考の体操を行うプログラムにしました。(写真はJAアクセラレーター第4期採択企業のクオンクロップ社のプレゼン)。

 

 

〇 Day3:未来をよくするアイディアを発表する

グループ毎にこれまでの検討結果を参加者全体に発表し共有すると共に、プログラム参加後もその成果を活かして頂くため、自分の特質に気づき俯瞰的視点の向上を促すワークショップを実施しました。

 

 

少し話はそれますが、会場のANCHOR KOBE(ANCHOR KOBE アンカー神戸)はとても景色が良く洗練されていて、利用している方々のエネルギーも高く活気にあふれ、つい誰とでも仲良くなれてしまう不思議な空間でした。

 

4.プログラムを通じて実現できたこと

イベントを通じて、参加者の皆さんに感想を伺ったところ、「日頃、関わる事のない人達と深く話す機会を得ることで、新しいアイディアを思いつくことが出来た」「世代間のコミュニケーションについて、学ぶことや反省することが多く、勉強になった」という、学生と社会人という立場の違いがあるからこそ生まれる感覚について、ポジティブに捉えられたご感想を多数頂きました。また、「アイディア作りの参考になった」「起業家さんの話がとても良かった」など、企画内容に関しても満足度の高い意見を頂き、企画を進めてきたメンバーとしては大変に嬉しかったです。

 

 

5.まとめ

今回は神戸大学アントレプレナーシップセンターからお話を頂き、私たちのこれまでの経験を活かしつつ、神戸市の皆さんの協力を得て開催することが出来ました。会場手配から、プログラムの企画・運営にご協力頂いた皆さんに感謝いたします。

地域と学校(今回の場合は大学)、学生と社会人、起業家と学生、あるいは会社員など多様な人々が集まりコミュニケーションを取ることで生まれるイノベーションは、私たちが企画をしている段階では想像もつかない意見やアイディアが飛び出すという事を、今回のイベントで改めて実感しました。同じ地域で生活する人々がどのように関わり、その地域の未来をどう考え、他者との関わりをどう持つか。私たちはキッカケや場づくりをすることを通して、参加して頂いた皆さんが、日常生活の環境の中で学びを活かし、循環する社会になることを目指し、今後も支援してまいります。

 

レポートの詳細はこちら

 

※神戸大学アントレプレナーシップセンターについては、こちらをご覧ください。

http://www.innov.kobe-u.ac.jp/entre/about/

 

<問い合わせ先>

一般社団法人AgVenture Lab 広報  Mail:info@agventurelab.or.jp