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2023

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<イベント開催報告>スマート農業サミット2023

<イベント開催報告>スマート農業サミット2023

宮崎県新富町の「こゆ財団」(※1)が組成するスマート農業の地域発産官学連携ネットワーク「スマート農業推進協会」(※2)が開催する「スマート農業サミット2023」が2023年1月20日(金)SENQ霞が関にてオフライン開催され、AgVenture Labが参加いたしました!

 

2020年12月に続き3回目の開催となる今回のイベントでは、スマート農業に関連する企業、団体、スタートアップ等、計8名がゲストとして登壇、約40名が会場に集まりました。「ボーダレス」をキーワードに、今後の農業・農業に関わる人々の働き方について様々な可能性を考えるディスカッションが繰り広げられました。

 

AgVentureLabからは理事長の荻野が登壇し、ラボの取組みやJAアクセラレーター第5期募集についてご紹介したほか、キーノートセッションを行いました。

またJAアクセラレーター第4期採択企業の、株式会社TOWING、デイブレイク株式会社の2社も登壇。パネルディスカッションを行いました。

 

↓↓↓過去の開催についてはこちらからご覧ください。

<イベント開催報告>スマート農業サミット2020

 

当日は「日本の農業の魅力を世界へ」をテーマに、AgVenture Lab荻野、こゆ財団代表理事齋藤潤一氏、鹿児島堀口製茶有限会社代表の堀口大輔氏、同社の葛󠄀井陽介氏の4名でキーノートセッションを行いました。

コロナ禍をきっかけとしたオンライン・デジタル化が一般的となる中、農業者の課題として労働力・販売力・発信力不足の課題が挙げられるとし、その課題について4名がそれぞれ熱い想いを展開しました。

齋藤氏は、「消費者の需要は商品そのものに価値を見出すモノ消費から、その商品が作られる一連の体験に価値を見出すコト消費に変化している」と述べ、「そのためにもSNSを使った発信が今後より大切になってくる」と話し、堀口氏は、「農業分野においても、やみくもにSNSを発信するだけではなくきちんと目的をもって運用していくことを心がけている」と、両人ともSNSを活用した情報発信の流れに変化や、その運用の捉え方について話していました。

葛󠄀井氏は、「従来都心部と地方部の情報格差が課題であったが、オンラインの発達により現在は地方も身近に感じることができ、働く場所や会社の場所関係なく仕事ができるようになった」とコロナ禍でのコミュニケーションの進化を話しており、荻野も、「AgVenture Labの設立以来、農業者と起業家を繋ぐ場所、JAグループの情報発信の場所としてオンライン・SNS・動画制作などを活用しながら取り組んできた。今後もAgVenture Labならではの機能をより活性化させていきたい」と話しました。

私も広報担当者として企業のSNSの重要性を実感したとともに、積極的に新しいことを取り入れていくゲストの方々の姿勢はとても勉強になりました。これからも常に最新情報の収集を怠らず、SNS運用の目的をしっかりと定め、工夫しながら運用していかなければと思います!

日本の農業は美しい。景観・おいしい・体験を強みとしてこれからも世界へ胸を張って魅力を伝えていこうという結論で白熱のキーノートセッションは幕を閉じました。

(左から:こゆ財団齋藤氏、AgVenture Lab荻野、鹿児島堀口製茶有限会社堀口氏、同社葛󠄀井氏)

 

(AgVenture Lab荻野)

 

パネルディスカッションは2つのテーマでそれぞれ開催され、前半は「農業×テクノロジーの最前線」をテーマにディスカッションが行われました。

株式会社TOWINGの木村俊介氏、デイブレイク株式会社の春日大輝氏、SBテクノロジー株式会社の上原郁磨氏が登壇。JAアクセラレーター第4期採択企業2社の共演となりました。

 

(左から:こゆ財団執行理事高橋邦男氏、SBテクノロジー株式会社上原氏、株式会社TOWING木村氏、デイブレイク株式会社春日氏)

 

3名とも農業以外の経歴を持ちながらも、現在は最新テクノロジーを用いた事業を展開し、農業の可能性を拡大しています。春日氏は、本来廃棄するものに対しても価値を見出し利益を生み出すことで雇用が必要となり、さらに利益が生まれていくというサイクルを目指しているといいます。JAアクセラレータープログラムを終え、さらに成長を遂げている2社の現在の想いを聴くことができ感銘を受けました。こちらも白熱のディスカッションとなりました。

 

今後ともAgVenture Labは『次世代に残る農業を育て、地域やくらし、人を繋ぐ』をコンセプトに、イベントの開催をはじめ全国地域との連携、スタートアップの支援など取り組みを加速してまいります。

 

<イベント概要>

「スマート農業サミット2023」

日程:2023年1月20日(金)

時間:15:00~17:00

会場:SENQ霞が関

料金:一般2,000円、学生無料

主催:スマート農業推進協会 (こゆ財団)

 

<スケジュール>

15:00 開会・宮崎県新富町/スマート農業推進協会の説明

15:15 キーノートセッション「日本の農業の魅力を世界へ」(30分)

15:45 パネルディスカッション①「農業×テクノロジーの最先端」(30分)

16:15 パネルディスカッション②「農業×ローカルの可能性」(30分)

16:45 次回告知

17:00 終了

 

<登壇者>

  • 荻野 浩輝(一般社団法人 AgVenture Lab 代表理事 理事長)
  • 堀口 大輔(鹿児島堀口製茶有限会社 代表)
  • 葛󠄀井 陽介(鹿児島堀口製茶有限会社)
  • 上原 郁磨(SBテクノロジー株式会社 公共本部 副本部長/リデン株式会社 代表取締役)
  • 清水 秀樹(AGRIST株式会社)
  • 安藤 光広(株式会社 安藤商事(セキド宮崎中央) 代表取締役)
  • 木村 俊介(株式会社TOWING CMO&COO)
  • 春日 大輝(デイブレイク株式会社 執行役員CCO)

 

(※1)一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(こゆ財団)とは

2017年4月に、持続可能な地域の実現を目指して宮崎県新富町が設立した地域商社です。「世界一チャレンジしやすいまち」というビジョンのもと、1粒1,000円ライチに代表される農産物中心のブランディングや商品開発で稼ぎ、得られた利益を人財育成に再投資しています。主幹事業である新富町ふるさと納税の運営では、2017年から2021年までの5年間で累計70億円の寄附額を記録しており、新富町と多様な企業との連携事業や生活利便性の向上に役立てられています。

https://koyu.miyazaki.jp/

 

(※2)スマート農業推進協会とは

2017年4月に新富町役場が設立した地域商社「こゆ財団」が、基幹産業である農業の課題解決を目的として設立をプロデュースした団体です。スマート農業に特化したコワーキングスペース「新富アグリバレー」を2019年11月に開設し、2025年までに上場企業の創出を目指しています。農業推進協会では、理念に賛同する会員企業の参画を募っています。詳しくは以下をご確認ください。

https://smart-agri.co/