異端児エール
北海道ミルクエール
プロジェクト
手に取っていただいた皆さんに日本の生乳業界の仕組みを伝え、
生産者の想いを届けたいーー
そんな気持ちから誕生しました。
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みなさんご存知ですか?!
日本で販売されている牛乳は、
国内自給率100%!
そして牛乳・乳製品は
国内の食品で最も消費されています
たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンがバランスよく含まれており、健康維持・増進に大きな効果が期待できる牛乳は、国内の食品・食物の中で最も消費されています。
まさに日本人の食生活に根付いた、準完全栄養食品であり、欠かせない食品です。
牛乳は欠かせない食品。
だから、
安定供給していく必要があります。
しかし
「生乳」は需要に応じた
生産調整が難しい
…という点があります。
なぜでしょうか?
牛乳は欠かせない食品。だから、安定供給していく使命があります。
それは
牛は私たちと同じ生き物だから。
急に生乳を増やしたり減らしたりできません。
乳牛は人間と同じ哺乳類。出産して初めて生乳を出します。生乳生産量を増やすには(≒乳牛を増やすには)、種付け~搾乳開始まで約3年間かかります。つまり生乳が足りないからといって、生産量を短期間で増やすことはできません。
乳牛のライフサイクル▼
出産から次の出産まで、1回り12 ~ 15カ月
これを複数回繰り返します
知ってほしいポイント その1
牛は搾乳するまでに酪農家さんが
長い時間をかけ愛情込めて育てていること
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そして、
生乳は貯蔵性が低いという点があります。
そのため
生乳はカタチを変えて貯蔵性を高めます。
この需給調整が非常に重要です。
「バター」や「スキムミルク」は、比較的賞味期限が長いため、ある程度の期間、在庫として保管することが可能です。このため、生乳需給における調整弁の役割を果たしています。つまり、生乳需要がひっ迫した時にはバターやスキムミルクの製造を少なく、緩和時には多く製造し生乳の利用を調整しています。
知ってほしいポイント その2
生産された生乳を細かく需給調整し、
貯蔵性を高めるためにカタチを変えて
コントロールしていること
これらの上に成り立っていることを知ってほしいという気持ちを込めて。
北海道の生乳業界の仕組みを伝え
生産者の想いを届けたい
ミルク香るペールエール誕生
ビール好きも、牛乳好きも。香りが特徴のペールエールビール。北海道の生乳から作られたスキムミルクを原材料に加え、クリーミーな泡とミルクのまろやかなテイストを実現しました。お肉やお魚料理にはもちろん、チーズやフルーツ、デザートにもマッチする新感覚なビールです。
〇 発売日:2024年11月12日(火)
〇 アルコール度数:5.0%
〇 販売地域
・ HOKUREN GREEN +PLUS
・ホクレン(JAタウン)
・MILKLAND HOKKAIDO→TOKYO自由が丘
〇 公式HP: https://agventurelab.or.jp/
〇 品目:発泡酒(麦芽使用率50%以上)
〇 原材料名:麦芽(国内製造)、脱脂粉乳(北海道製造)、ホップ(国内製造)、オーツ麦、アイリッシュモス(※本品は無濾過製品です。濁り、沈殿物は酵母等の中身成分であり、品質には問題ありません。)
〇 内容量:330ml
〇 製造者:東邦レオ株式会社 Nakatsu brewery
〇 企画:一般社団法人AgVenture Lab・ホクレン農業協同組合連合会
飲むことで知る、日本各地の食材を使った
異端児エールとは、
ビール ×農業課題=農業への意識
をテーマに取り組んでいます。
過去の取り組み
<第1弾>
<第2弾>
< 北海道ミルクエールについてnoteを公開しています >
北海道ミルクエールの醸造の様子はこちらから▼
異端児エール<北海道ミルクエール>を通して伝えたいこと
AgVenture LabはJAグループの組織です。
一次産業の支援、普及、課題解決などを様々な角度から解決を目指し、関係者と取り組んでいます。様々な角度というのは、スタートアップ企業の技術、サービスを農業現場に活用したり、JAグループの改革を行ったり、将来的に一次産業に通じる事業を展開する起業家を育成したりと、多種多様です。この多種多様な活動の1つにJAアクセラレータープログラムがあります。
これは、私たち日本の食・農・くらしにまつわる様々な課題解決に挑むスタートアップ企業に、JAグループが一丸となって全力で成長支援する取り組みです。
これまで50社以上の成長支援を行い、今年で6年目を迎えました。
今年はこの取組みの中で、日本の食を大きく支える北海道と深くかかわりあい「JAアクセラレータープログラム北海道枠」を特別に設置し、ホクレン(ホクレン農業協同組合連合会)様のご協力を賜りながら、北海道の農業活性に一役買えるような取り組みしています。
現在、酪農の現場では、① 酪農家の離農、② 輸入飼料の高騰、③ 家畜伝染病、④ 経営の安定 など様々な問題が挙げられています。(JA全青協ポリシーブック2024より抜粋)
これらの課題を汲み取り、世の中へ発信する(生活者へissueを投げる)プロダクトを生産するのがこのプロジェクト(異端児エール)の目的です。
一般的に身近な存在であるビールと、ふだん近いようで身近ではない農業の課題を掛け合わせ、そこに「意外性」をもたせることで、生活者に“農業に対する意識”を向けたい。これが「異端児エール」の使命です。
この度、JAアクセラレータープログラム北海道枠の取組みをきっかけとし、北海道を代表する農畜産物の一つ「牛乳」に目を向け、北海道の農畜産物の抱える使命や社会課題を世の中に発信できないかと考えました。
牛乳のもととなる生乳は毎日生産され、貯蔵性の低い品目です。
また乳牛は生乳生産できるようになるまで約3年間が必要です。乳牛は生きているので、生産において季節的に差が出ます。またクリスマスのようなイベントシーズンや、夏の暑い時期などは需要が増えますが、一方で学校の長期休暇や寒い冬の時期などは需要が減ったりと、常に需要と供給のギャップが発生します。
そのため、需要に応じて飲用と乳製品の仕向量を調整する「需給調整」が、非常に重要なのです。
近年の生乳需給は、新型コロナウイルス感染症やウクライナ危機並びに中東紛争に加え、今なお続く為替の円安の進行が物価高を誘引し家庭用を中心に牛乳乳製品の需要が低迷していること等から、生乳需給は依然として緩和状態が続いています。
こういった生乳の需給や生乳の特性を踏まえて、現場では「需給調整」を行い、年間を通して安定した価格や供給に努めています。今日、手に取った<ミルク × ビール>という不思議なビールを通して、生乳需給の構造や仕組みを知っていただくとともに、生活者の皆様へ生乳業界についての理解促進にもお役立ていただけますと幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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【お問合せ】
一般社団法人AgVenture Lab
(アグベンチャーラボ)
異端児エール事務局