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2023

4.3

AgLab Monthly

【AgLab Monthly No.11】JAアクセラレーター第3期「Ciamo」/学生ビジコン”JUMP Vol.2″開催/JAアクセラOBインタビュー動画公開中!

【AgLab Monthly No.11】JAアクセラレーター第3期「Ciamo」/学生ビジコン”JUMP Vol.2″開催/JAアクセラOBインタビュー動画公開中!

JAグループのイノベーションラボ AgVenutre Lab(以下あぐラボ)から、あぐラボの活動や社会課題の解決に取り組むスタートアップ企業(急成長を目指す新ビジネス企業)をご紹介します。

JAアクセラレーター第3期採択企業「株式会社Ciamo」

 

焼酎粕で培養可能な光合成細菌を、大量に培養するためのキットの研究・開発・販売を行う

 

 

株式会社Ciamoとは?

熊本県にある崇城大学発のスタートアップ企業。

同大大学院博士課程在学中に、古賀社長が学生起業し、土壌改良などに役立つ光合成細菌培養キット「くまレッド」の開発・販売を行っています。

 

農業で使える光合成細菌培養キット「くまレッド」とは?

熊本の人吉球磨(ひとよしくま)の名産である「球磨(くま)焼酎」の焼酎粕を原料にした光合成細菌培養キットです。

光合成細菌は、農業分野での活用や、環境問題の解決など、さまざまな分野で注目されている微生物ですが、「高価」であるという大きな課題がありました。

そこで「焼酎粕」を利用することで、従来よりも光合成細菌を安価に提供することを可能にしました。

 

≪くまレッド≫

 

※光合成細菌とは…

作物に有害な影響を与える物質をエサに光合成を行う細菌。光合成細菌を農業に活用することで、野菜や果物の成長促進や品質向上の効果が期待される。

 

くまレッドの効果

光合成細菌は様々な作物に使用することができますが、抜群に効果を発揮する作物が、水稲やレンコン、い草です。

光合成細菌は水の張ってある土壌中で動き回り、よく働きます。

熊本県のある水稲生産者の利用では、1反あたり100kg近く増収したという結果も出ています。

 

くまレッドの使い方

水稲の場合 〜水田に散布する方法〜

①1回目!田植え1週間後

水深1〜2cmまで水が入った状況で、光合成細菌原液10リットル(10aあたり)を水口から流し込む。その後、水深10cmくらいまで入水し、数日間は落水しない。

 

気温が急激に上がり、すき込まれた未分解有機物が分解をはじめてガスわきが発生している場合は効果抜群。

 

②2回目!出穂30〜40日前(幼穂形成期)

1回目と同じ方法で光合成細菌原液10リットル(10aあたり)を流し込む。その後、水深10cmくらいまで入水し、数日間は落水しない。

この時期に流し込むことで、粒の重量が重くなり、食味の向上が期待。

※農薬を使用する場合には、光合成細菌の利用から、1週間は期間をあけてください。

 

水稲生産者のみなさまは、この春の水稲栽培で是非ご利用を検討ください。

 

株式会社Ciamo 代表取締役社長 博士(工学) 古賀 碧さん

1994年、熊本県あさぎり町生まれ。

崇城大学学部2年次に、地場資源を商品化する事業を開始。

翌年、球磨焼酎と熊本県産の果物を使ったリキュール「ごくりくま」を全国に販売。

その活動を通じて焼酎蔵の課題を知り、自身の専門性が役に立つと考え、同社を立ち上げる。

https://ciamo.co.jp/

 


2/25(土)に学生ビジコン”JUMP Vol.2”のファイナルステージを開催しました!

”JUMP(「JA×University “MIRAI” Pitch-contest)”とは・・・

「食」「農」「くらし」などを始めとした社会課題の解決につながるサービスを生み出すスタートアップを増やすため、あぐラボが昨年より主催する、学生を対象とした全国規模のビジネスプランコンテストです。

 

76組の応募の中から審査を通過した9組のピッチはいずれも魅力的で完成度が高く、7名の審査員による最終審査は予定時間を大幅に超過するほどでした。

優秀賞には以下の3組が選ばれましたが、惜しくも優秀賞には届かなかった他のファイリスト6組にも大きな称賛が寄せられました。

 

優秀賞

  • 地球化学研究室(近畿大学) 「鉱泉を活用した海の環境と漁獲量向上事業」
  • e-Combu(小樽商科大学 他) 「もったいない昆布からつくる地球にやさしい飼料」
  • 株式会社LacuS(開志専門職大学) 「シニア向け完全栄養食ブランド『ME TIME』」

また、ファイナリスト9組は、あぐラボを活用しながら、ビジネスの実現・拡大に向けてそれぞれ取り組んでいきます。学生起業家たちのこれからの活躍にご期待ください!

また、起業家の取組みに興味がある・応援したい、という方はあぐラボにご連絡ください。

コンテストの様子は、あぐラボchannelで公開中です!

 

受賞結果の詳細はこちらから

https://agventurelab.or.jp/news/jump-vol2-result/

 


最新動画のお知らせ

JAアクセラレーターについて本音で語る!OBインタビューシリーズ

あぐラボが運営するオープンイノベーションプログラム「JAアクセラレーター」について、第4期採択企業に本音で語ってもらいました!

 

今回は、

環境に配慮した人工土壌「高機能バイオ炭」を開発する、(株)TOWING

1合180mLサイズの缶入り日本酒“ICHI-GO-CAN®”を手掛ける、(株)Agnavi

衛星データとAIを使って農地の情報を見える化する、サグリ(株)

の3社にインタビュー。

 

JAアクセラレーターならではの特徴や参加メリットだけでなく、各社の取り組みや、今後のJAグループとの協業についてもよくわかる動画となっています。

ぜひご視聴ください!

 

TOWING

 

Agnavi

 

サグリ

 

また、JAアクセラレーター第5期のHPでも、様々なコンテンツを順次公開しています。

一度HPをご覧になった方も、ぜひ最新の情報をチェックしてみてください!

https://ja-accelerator.agventurelab.or.jp/

 


『AgLab Monthly』定期配信希望者募集!!

毎月配信している、『AgLab Monthly』の定期配信をご希望される方に向け、毎月発刊後にお知らせするメールを送付させていただきます。

定期配信をご希望の方は、下記入力フォームに必要情報をご記入のうえ、お申込みください。

https://forms.office.com/r/8vkEXCmiXh

 


<前号

【AgLab Monthly No.10】JAアクセラレーター第1期「アクプランタ」/世界最大級テクノロジー展示会「CES」参加報告/JAアクセラ5期募集開始

 

>次号

【AgLab Monthly No.12】JAアクセラレーター第3期「地元カンパニー」/ベンチャー留学「Next Stage」開始/産地定着を目指す農業系スタートアップ紹介/JA菊池×亀萬酒造×東京農業大学×Agnaviコラボ商品