Language

Top>News>6月18日は「サステナブルガストロノミーの日」、AgVenture Labも共鳴しています

2024

6.18

Report

6月18日は「サステナブルガストロノミーの日」、AgVenture Labも共鳴しています

6月18日は「サステナブルガストロノミーの日」、AgVenture Labも共鳴しています

皆さん、今日6月18日は何の日かご存じですか?

実は、国連が2016年に定めた「サステナブルガストロノミーの日」なんです。

 

サステナブルガストロノミーは、「持続可能な食文化」を意味します。世界から飢餓をなくすには、「食」をこれからも持続可能なものとすることが大切です。そのために、食材の産地や栽培方法、市場流通から食卓までの各プロセスにおいて、持続可能性の視点を大切にしていきましょう、という考えです。

国連が「サステナブルガストロノミーの日」を定めた背景には、その前年、2015年にやはり国連が打ち出したSDGs(持続可能な開発目標)の考えがあります。SDGsが掲げる17の目標の中には、食に関するテーマが多く含まれています。

– 目標2:飢餓をゼロに

– 目標3:すべての人に健康と福祉を

– 目標12:つくる責任、つかう責任

– 目標13:気候変動に具体的な対策を

– 目標14:海の豊かさを守ろう

– 目標15:陸の豊かさも守ろう

 

国連が目指す持続可能な世界の実現には、「食」を重視しなければなりません。こうした考えに基づいて、「サステナブルガストロノミーの日」が制定されました。

 

私たちAgVenture Labのコンセプトは、次世代に残る農業を育て、地域のくらしに寄り添い、場所や人をつなぐ」。この考えに立って、「食・農・くらし」にかかわる社会課題の解決を目指すスタートアップを数多く支援してきました。

私たちの目指す方向は、サステナブルガストロノミーの理念と強く共鳴しています。6月18日は、AgVenture Labにとっても、大切な記念日です。

 

 

ここで、私たちがこれまで支援してきた、サステナブルガストロノミーに取り組むスタートアップを紹介します。

フードロス対策

  • 株式会社グリーンエース。規格外や価格調整などで生じる廃棄農産物問題の解消に取り組んでいます。未利用食品の粉末化技術を活用し、アップサイクルブランド「Vegemin」を展開しています。
  • ASTRA FOOD PLAN株式会社。過熱水蒸気技術を活用して「かくれフードロス」の削減に取り組んでいます。独自に開発した食品乾燥・殺菌装置「過熱蒸煎機」の販売・レンタルや、この装置で製造した1年間常温保存可能な食品パウダー「ぐるりこ©」の販売、パウダーを活用した商品開発などを行っています。
  • 株式会社ベンナーズ。流通の前段階で廃棄されてしまう未利用魚を活用したミールパックをサブスクリプションモデルで提供し、日本の持続可能な水産業への貢献を目指しています。
  • デイブレイク株式会社。風味や食感を損なわない独自の冷凍技術を軸としたトータルサポートを展開しています。さまざまな理由により販売できない農産物を冷凍し、新たな付加価値を持って販売する取り組みも行っています。

 

食文化の保全

  • 株式会社MISOVATION。完全栄養食みそ汁「MISOVATION」の開発・販売を行っています。日本各地に1200あると言われる味噌蔵と連携し、毎月異なる味噌を使った商品を配送しています。

 

フードマイレージ削減

  • 株式会社地元カンパニー。日本各地の特産品や旬の生鮮品をギフトにしたカード形式のカタログギフト「地元のギフト」を販売しています。商品ごとにつくり手の思いや地域の魅力を伝えるストーリーを掲載し、生産者と消費者をつなげています。
  • 株式会社ENGI。キャンプ場利用者が産地直送のBBQ食材セットを予約し、全国の「JA直売所」や「Aコープ」からキャンプ場に届ける仕組みを構築しています。地方の経済振興や地域振興に取り組み、地元の食材を楽しむ機会を提供しています。

 

環境負荷の見える化

  • クオンクロップ株式会社。食・農分野において、商品単位での環境負荷を計測・見える化するシステム「Myエコものさし」を開発・運営しています。国産地産農産物の新たな価値としての環境価値の可視化・企業及び個人の需要者への訴求を通じて、国内農業・地域農業の活性化に取り組んでいます。
  • 株式会社フェイガー。脱炭素農業の取り組みによって削減された温室効果ガスを「カーボンクレジット」として認証し、販売まで一気通貫でサポートしています。地球温暖化の抑制に貢献すると同時に農業者の所得向上を目指しています。

 

私たちAgVenture Labは、これからもサステナブルガストロノミーを実現するための新しい挑戦を続けてまいります。

皆さんも「サステナブルガストロノミーの日」を、食生活・文化について考えるきっかけとしませんか。SDGsについて、そして世界に住む仲間たちについて、改めて思いをはせてみてはいかがでしょうか。