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2023

8.21

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JAグループのオープンイノベーションの取組みと「農林中金キャピタル戦略協創ファンド」設立について

JAグループのオープンイノベーションの取組みと「農林中金キャピタル戦略協創ファンド」設立について

01 JAグループ・農林中央金庫のオープンイノベーションの取組み

地域コミュニティの維持、持続可能な地球環境、食料供給の安定化……。様々な社会課題がJAグループを取り巻いています。こうした課題の解決に向けてAgVenture Labがアクセラレータープログラム等の取組みを実施しているほか、AgVenture Labの会員である農林中央金庫もスタートアップへの投資を進めています。

 

農林中央金庫におけるイノベーション投資の取組

 

 

 

農林中央金庫が2020年3月に設立した「農林中金イノベーションファンド(運営会社:グローバル・ブレイン)」は、Agtech, Foodtech, Climatetech, Fintech, Lifetech(上イラスト参照)の領域で、社会的意義とインパクトある課題に取り組むスタートアップへの投資に取り組んでいます。

 

具体的な支援先は以下に掲載しております。

 

02 農林中金キャピタル戦略協創ファンドの設立

概要

農林中央金庫の子会社である農林中金キャピタル株式会社は2023年5月、「農林中金戦略協創1号投資事業有限責任組合(農林中金キャピタル戦略協創ファンド=NSCF))」を設立いたしました。このファンドは、01で言及した農林中金イノベーションファンドと同様の戦略に沿って、AgVenture Labとも連携しながら、「食」・「農」・「くらし」にかかわる課題解決とゆたかな社会の実現に向けて活動するスタートアップ企業への投資に取組んでまいります。

eFisheryへの投資

農林中金キャピタルは、シンガポールの新興企業eFishery Pte Ltd.(以下、eFishery)への出資を行いました。

eFisheryは小規模養殖農家に対し、スマートフォンと連携した自動給餌器のシステムを提供。養殖池や魚の状態に応じた適切な量・タイミングで餌を投入することで、コスト効率性の高い生産を可能にしました。

eFisheryはこうした養殖IoTの導入による生産性改善に加え、生産された魚の小売業者・加工業者等需要先への販売や、飼料サプライヤーと養殖農家を繋げるマーケットプレイス、さらに養殖農家の設備投資や運転資本ニーズを手当てするための金融サービスも提供しています。小規模農家の事業運営を高度化するために、包括的なソリューションを提供しています。

eFisheryは農林中金キャピタルからの資金調達により、米国を中心とする海外展開を加速して、トレーサビリティや環境に配慮した質の高い水産物の流通をグローバルに推進していく予定です。

農林中金キャピタルはeFisheryとの協働によって、農林中央金庫が目指す「アジアでの食農リーディングバンク」というビジョン実現に向けて、東南アジアにおける水産バリューチェーンを構築・支援します。さらに、国内水産業の抱える課題解決や、アジア広域における金融ソリューションの提供等、農林中金並びに系統組織に対しての価値創出も推進してまいります。

  • 出資先について

会社名:eFishery Pte. Ltd.

所在地:シンガポール

設立:2013年

事業内容:養殖IoTの提供、水産物・養殖飼料の流通プラットフォーム及び金融事業の展開

ホームページ:https://efishery.com/

 

 

03 お問い合わせ先について

本件に関するお問い合わせや出資に関するご相談等は、農林中金キャピタル株式会社までお願い致します。

メールアドレス:nccap-innovation@nochubank.or.jp

農林中金キャピタルHP:https://www.nc-cap.co.jp/