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【AgLab Monthly No.10】JAアクセラレーター第1期「アクプランタ」/世界最大級テクノロジー展示会「CES」参加報告/JAアクセラ5期募集開始
JAグループのイノベーションラボ AgVenutre Lab(以下あぐラボ)から、あぐラボの活動や社会課題の解決に取り組むスタートアップ企業(急成長を目指す新ビジネス企業)をご紹介します。
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JAアクセラレーター第1期採択企業「アクプランタ」
酢酸の力を用いて、植物を乾燥・高温・塩害から守るSkeepon(スキーポン)の開発・販売を行う
Skeepon(スキーポン)の開発について
酢酸に、⾼温・乾燥から植物を強くさせる特性があることを発⾒。
酢酸をそのまま散布すると植物が枯れてしまうが、同社の独自技術によりこれを克服。
植物を枯らすことなく、植物の高温耐性・乾燥耐性を強くするSkeeponを開発しました。
Skeeponとは?
Skeeponは、植物を高温・乾燥から同時に守ることができる資材です。
~期待できる効果(一例)~
・移植苗の場合(ブロッコリー、キャベツ等の葉菜類)
– 植付後の活着率の向上。干ばつ時の水やり負担軽減
・ハウス栽培(トマト等の果菜類)
– 高温期の着果率向上。萎れ防止。
その他、様々な作物で利用されています。
~利用方法~
Skeeponを250~500倍に希釈し、定植前12~24時間前に苗に灌注やどぶ漬け処理することが基本の使い方ですが、生産者は土壌・作物の状況や作業効率を踏まえ、様々な利用の仕方をしています。
あぐラボが連携協定を締結するJA全青協の田中参与ご協力のもと、Skeeponを使用している様子を取材しておりますので、そちらもご覧ください。
実証試験結果
夏秋ミニトマト栽培において、スキーポンを苗に対して、1回処理、植付後再度処理で比較。
水のみを処理した区では萎れが発生しているが、スキーポンを処理した区では、萎れが発生していない。
利用した生産者からの声
- 切り花にSkeeponを吸わせたら、もちが良くなった。
- 水稲の育苗にSkeeponを吸わせたら、水やりの頻度が少なくなった。
- トマトに与えたところ、生育が良くなった。
アクプランタ(株) 代表取締役 金氏
長崎大学水産学部を卒業後、国立奈良先端大学院大学にて学位を取得。理化学研究所ゲノム総合科学研究センター入所。
UCLA分子生物学研究所・ポストドクトラルフェロー、理化学研究所ゲノム総合科学研究センター及び植物科学研究センター研究員を経て現職。
世界最大級テクノロジー展示会『CES』
CESとは!?
Consumer Electronics Show(通称CES)は、50年以上の歴史を有するテクノロジー展示会です。
家電見本市と訳されることもありますが、実際は家電に限らず世界各国の大企業やスタートアップが最新テクノロジーを発表する場となっています。
今年度は、モビリティ、デジタルヘルス、サステナビリティ関連が大きく目立ち、モビリティ関連の出展企業は601社に上り、全体の約19%を占めていました。
また、FoodTechのブース展示では、昨年同様に代替タンパク、配膳ロボットに関するソリューションもありましたが、今年は特にフードロス関連のソリューションが目立った印象です。
その中から3つ抜粋してご紹介いたします。
注目フードロスソリューションをご紹介
食品画像分析×フードロス対策
Nuvilab(韓国・2018年創業)は、食事をスキャンすることで、食材の特定、食材ごとの重量・カロリー・カーボンフットプリント(個人や企業などが活動していく上で排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの出所を調べて把握すること)等を計測することが可能なアプリケーションを開発。
飲食店等は、当社アプリケーションを活用して食前・食後の画像をスキャンすることで、フードロス削減に繋がり得るインサイトを得ることができます。
賞味期限予測ハンディスキャナー
OneThird(オランダ・2018年創業)は、分光技術と独自のアルゴリズムを組み合わせて、1日単位での賞味期限の予測が可能なハンディスキャナーを開発。
卸売業者や小売業者がこのスキャナーを利用することで、出荷先や出荷・陳列タイミングを適切化することができ、フードロスを削減することができます。
凍らせることなく鮮度を保持
EverCase(アメリカ・2021年創業)は、電磁力を使い、氷の結晶を形成せずに食品を0℃以下に保つ技術を開発。
食品が凍らないため、食感や風味、栄養素を損うことなく保存することができ、フードロス削減に繋がります。
肉、魚、野菜、果物、花卉など、基本的に全てにおいて活用可能とのことです。
JAアクセラレーター第5期スタートアップ募集開始
あぐラボが運営するオープンイノベーションプログラム「JAアクセラレーター第5期」の募集を開始しました。
昨年の第4期では、のべ179社の応募の中から9社が採択され、約6ヵ月間JAグループとの協業検討や実証実験に取り組みました。
第5期は、『食と農、くらしのサステナブルな未来を共創する』をテーマに「食」「農」「くらし」等の6領域や、その周辺の様々な社会課題の解決に繋がるようなイノベーションを起こす起業家や事業家を募集します。
もし、スタートアップとお知り合いの方などいらっしゃいましたら、ご紹介ください!
募集期間:2023年3月31日(金)まで
HP:https://ja-accelerator.agventurelab.or.jp/
オンライン公募説明会の様子を公開中↓
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【AgLab Monthly No.11】JAアクセラレーター第3期「Ciamo」/学生ビジコン”JUMP Vol.2″開催/JAアクセラOBインタビュー動画公開中!